特定遺伝子の変異や発現の変化等を解析することは、その遺伝子の機能や病態等との関連性を研究するうえで非常に重要です。

メディフォードでは、様々なプラットフォームを活用し、測定法開発から分析・解析まで対応します。
また、遺伝子発現や遺伝子変異等の解析サービスをご提供します。

機器名称 メーカー 使用キット・項目等
LightCycler 480Ⅱ Roche Diagnostics
  • 加水分解プローブ (TaqMan) によるmRNA定量
  • ジェノタイピング等
7500 Fast Dx Real-Time PCR instrument Thermo Fisher Scientific
  • インフルエンザウイルス型判定
  • 呼吸器感染症病原体マルチ検出
Agilent DNA Microarray Scanner Agilent Technologies
  • SurePrint G3 Human GE マイクロアレイ 8x60K Ver. 3.0
  • SurePrint G3 Human miRNA マイクロアレイ 8×60K
GeneTitan Multi-channel Instrument Thermo Fisher Scientific
  • PharmacoScan Assay
  • Axiom Japonica Array NEO
GeneChip System 3000Dx v.2 Thermo Fisher Scientific
  • GeneChip Human Genome U133 Plus 2.0 Array
  • GeneChip Mouse Genome 430 2.0 Array
  • GeneChip Rat Genome 230 2.0 Array
3500 Genetic Analyzer Thermo Fisher Scientific
  • 各種塩基配列決定
nCounter Analysis System NanoString Technologies
  • nCounter Human Inflammation V2 Panel
  • nCounter Human ADC Development Panel
  • その他カスタムアレイ

Service details試験・サービスの詳細

DNA/RNA抽出

全血、血漿、血清、組織、細胞等からのDNA・RNA(total RNA)抽出を実施します。必要に応じて、抽出・精製したDNA・RNAの濃度測定と品質評価を行い、以降の分析に耐えうることを確認したうえで次の測定を行います。
抽出・精製方法、濃度・品質の確認方法は市販キットを用いた汎用的手法からご指定の方法まで、いずれの方法も対応可能です。

遺伝子発現解析

測定したい遺伝子(Gene of Interest:GOI)の種類や数に応じて、各種分析プラットフォームの中から最適なものをご提案します。

マイクロアレイによる遺伝子発現プロファイル解析

網羅的遺伝子発現解析にはAgilent社製およびAffymetrix社(現:Thermo Fisher Scientific社)製GeneChipを使用した受託サービスをご提供します。多彩なラインナップにより、お客様のニーズに応じた高品質なマイクロアレイが選択可能です。miRNA解析用アレイにも対応可能です。
当社はAffymetrix社認定の受託サービスプロバイダーです。

定量RT-PCRによる遺伝子発現解析

特定遺伝子の発現量の測定には、RT-qPCR(Reverse transcription-quantitative PCR)法による測定解析サービスをご提供します。特定の遺伝子配列や特定の生物学的パスウェイ、生物学的プロセスや疾患に関連する遺伝子群の解析において有効です。
また、近年開発が盛んになっている遺伝子・細胞治療領域では、生体内の薬物濃度測定をリアルタイムPCRでも実施可能です。CAR-Tに代表されるCAR搭載細胞や遺伝子組換えウイルスの生体内濃度定量としての受託実績も増えています。
特定遺伝子の発現量測定においては信頼性基準にも対応可能です。

デジタルオミックスアナライザーによる遺伝子発現解析

当社では、PCR増幅を必要としない核酸のダイレクトデジタルカウントの分析にも対応しています。
NanoString Technologies社のnCounter Analysis Systemは、特殊な分子バーコードの付加によりPCR増幅を必要とせず、核酸量をデジタルカウントできる分析装置です。最大800遺伝子の同時解析が可能です。また血液からFFPE組織まで様々な試料において、正確で高い再現性を示します。
RNA解析、DNA解析、miRNA解析など多彩なアプリケーションに対応し、ヒト用のカタログパネルの他、マウス用やラット用のカタログパネルもあり、カスタムデザインパネルにも対応可能です。当社では信頼性基準での測定が可能です。

LC-MS/MS
nCounter Analysis System

遺伝子変異解析

ジェノタイピングアレイによる遺伝子変異解析

Affymetrix社(現:Thermo Fisher Scientific社)製のGeneChip Genotypingアレイを用いてゲノムDNA中のSNPs網羅解析を受託しています。

PCRによる遺伝子変異解析

PCRベースに特定ゲノム領域の変異解析も実施可能です。
組織病理切片から腫瘍部位をマクロダイセクションし、正常部位との比較解析などの特殊解析にも対応致します。また、ダイレクトシークエンス法による変異解析試験も受託しています。

ファーマコゲノミクス解析

薬物代謝や薬物トランスポーターをコードする遺伝子の変異などを解析することで、創薬においては投薬の安全性や有効性の向上などにつながることが期待されます。
当社ではThermo Fisher Scientific社製のファーマコゲノミクスソリューションなどを用いた解析サービスを受託可能です。例えば、Axiom PharmacoScanアレイでは一度に約1,200遺伝子、4,627のADME(薬剤の吸収、分布、代謝、および排泄)マーカーを分析することにより、包括的なジェノタイピングを可能にしています。

LC-MS/MS
GeneTitan